映画から学ぶいろんなこと

映画を観たことで生まれた疑問や考えたことをまとめていくブログです。

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ドリーム

アメリカと旧ソ連との宇宙開発競争の幕開けとなったマーキュリー計画を支えた

黒人女性たちの勇気と努力、活躍を描いた実話に基づくお話。

それでも夜は明ける」だったり「大統領の執事の涙」だったり、黒人差別の矛盾と闘う黒人のお話は色々観てきたけれど、黒人女性の活躍を描いたお話は初めて観たかもしれないな。

この映画に登場するキャサリン・G・ジョンソン、ドロシー・ヴォーン、メアリー・ジャクソンは、ずば抜けた頭脳を持つ天才。

そんな彼女たちが差別という矛盾だらけの制度の中、信念をもって闘い、自身の夢をかなえ、アメリカの夢を叶えたという素晴らしい物語でした。

もちろん彼女たちの強さがすごい。正しいことがまかり通らない世の中でも正しいことをやりぬくことを曲げないひたむきさ。

聡明なだけでなく、人としての強さをとても感じました。

そして上司であるハリソンの指揮のすばらしさ。

「宇宙に人を打ち上げる」という一つの目標に向かってチームを動かす。その為に適材な人物をしっかりと見出し、認めて動かすこと。

リーダーにとって最重要である、この視点をこの時代にもてない人もきっと多かったはず。

劇中ではキャサリンを中心に描かれていたけれど、IBMの導入により、計算要員である女性の雇用がなくなるかもしれない危機に悲観することなく、すぐに「プログラマー」を育成したドロシー、黒人女性が白人高校へ入学すること、NASAの技術者になることは「前例にない」けれど、自らそれを提案し制度をも変え、そして成し遂げたメアリーも本当に素敵だった。

今AIに対して恐怖を感じている人も多いのかもしれないけれど、やっぱりそれを人間がどう使うか。なにをするために使うのか。恐怖におののくよりも、それを使う人員配置や使う人間の能力がとても大事だなとおもうな。

 

ダイバーシティが叫ばれる今の時代でも女性蔑視や学歴社会はまだまだ残っている。

ゲイやレズ、障がいを持つ人だっていまだに差別に苦しんでいる。

そんな今の世の中だからこそ、「本質を見極めて本当に必要なこと」をみんながしていけばきっと世の中はもっとうまくいくはずだと思った。

そして、やっぱり努力をやめてはいけないし、自分の正しいと思うことをしっかりやって、人生を全うしたいなと思えた映画でした。

 

 

 

実話を基にした映画「LION/ライオン 〜25年目のただいま〜」を観て思ったインドの孤児事情や日本の里親制度

こんにちは。

「5歳で迷子になった主人公がGoogleMapで実家を探しだして25年ぶりに家族と再会した実話」という触れ込みの映画を観てきました。

「LION/ライオン 〜25年目のただいま〜」です。

 

1.あらすじ

オーストラリアで幸せに暮らす青年サルー。しかし、彼には隠された驚愕の過去があった。インドで生まれた彼は5歳の時に迷子になり、以来、家族と生き別れたままオーストラリアへ養子にだされたのだ。成人し、自分が幸せな生活を送れば送るほど募る、インドの家族への想い。人生を取り戻し未来への一歩を踏み出すため、そして母と兄に、あの日言えなかった〝ただいま″を伝えるため、彼は遂に決意する。「家を探し出す―」と。

公式HP(映画『LION/ライオン ~25年目のただいま~』公式サイト)より

2. どこまで実話?ご本人の今は?

前述のとおり、こちらのお話は実話が基になっています。

どこまでが事実でどこからがフィクションなのでしょうか。

ちょっと調べてみました。

2-1.サルーの実父って?

映画にはサルーの実父はでてきませんでしたね。

サルーの実父はサルーが3歳の時に家族を捨て、別の女性と結婚されているようです。

なので、サルーが迷子になった5歳当時、家庭を支えるのは母親であるカムラだったのです。

2-2.保護~養子になるまでの過程

映画の中では、道端にいたサルーを見かけ、心配した青年が警察に連れていき、保護された様子が描かれていました。

実際にはサルーを見かけ気の毒に思った男性が3日間ほど自宅で保護したのちに、地元の刑務所に連れて行ったそうです。そこからサルーは少年院に送られたそうです。

その後に関しては、映画「LION/ライオン 〜25年目のただいま〜」と同様に、養子縁組をサポートするNPO法人が孤児院に移送し、養子縁組の確率を高めるため、基礎的な学力や英語、しつけを教えられたようです。

参考:Saroo’s Google-Earth Quest: How an Orphaned Boy Found His Way Home as Grown Man | Vanity Fair

2.インドでの孤児事情

映画のエンドロールでの「インドでは年間8万人もの子供が行方位不明になっている;」という事実に衝撃を受けました。

気になって調べてみると、ちょっと古いですがこんな記事を発見↓

www.afpbb.com

特に貧困地域で誘拐された子供に関して、写真がないので捜査が進まないことも多いそう。映画「LION/ライオン 〜25年目のただいま〜」では、具体的にそういったことは描かれていませんでしたが、恐らくサルーの家にも写真はなかったのではないでしょうか。

日本では迷子犬や猫でも公開されている写真。記事にもありますが、警察が定期的に貧困地域の子供を撮って回るという取り組みもなされているようですね。

映画「LION/ライオン 〜25年目のただいま〜」の中でも、サルーが危うく人身売買されそうになるようなシーンがありましたが、実際にサルーのように保護されなかった迷子の子供や、誘拐された子供は多くが人身売買の対象となっているようです。

貧困が生む悲劇。ことに、インドのように貧富の差が激しすぎる社会で、こうしたことが起きている事実。富がもっと分散され、国が平和になることはないのでしょうか。

3.日本では里親制度ってあんまり聞かない気が・・・

映画「LION/ライオン 〜25年目のただいま〜」の1シーンで、育ての母親が「子供が産めない訳じゃなかった。世界には恵まれない子供がたくさんいるのに、自分が新たに子供を産むことで世界は良くなるのか?」と言うシーンがありました。

これには賛否両論ありそうですが、私は強く胸を打たれました。

少子化が叫ばれているのは事実ですが、恵まれない子供たちが育つ環境が十分でない中、こうした思いを持った人がいるというのは素晴らしいなと個人的に思いました。

「今」苦しんでいる子供たちを一人でも幸せに、良い環境で育てられるように、という意味で里親制度のすばらしさを実感しました。

でも、日本では両親が犯罪・死亡などなんらかの理由で子供の養育ができなくなった場合に親族が里親となるような話しかあまり聞かない気がしました。

そこで、厚生労働省の「里親制度」に関してのページをみてみると・・・

www.mhlw.go.jp

里親制度は年々減少していました(昭和30年~平成26年データ)

確かに、血も繋がらない子供を実の子として養育していくってかなりの勇気もいります。

そして、普通に生活していて、そもそも「里親制度」について触れる機会が少ない気がします。

現在、日本の中でも新潟県や福岡市、大分県などは近年里親委託率は増えており、

 これらの自治体では、児童相談所への専任の里親担当職員の設置、里親支援機関の充実、体験発表会、市町村と連携した広報、NPOや市民活動を通じた口コミなど、様々な努力をしており、里親等委託率を伸ばした県市の取組事例を普及させるなど、取組を推進しています。

とのことでした。

また、こちらの記事では日本で里親が増えない理由を、里親支援機関事業を受託している特定非営利活動法人キーアセット代表渡邊守さんがわかりやすく解説してくださっていました。

www.huffingtonpost.jp

こちらの記事によると、日本で里親制度が増えない理由として

・行政での里親支援制度促進には限界がある(主に金銭的な面で)

・行政から信頼される民間機関の支援が必須であるが十分でない

ということが述べられていました。

そもそもの里親制度が知られていない、ということや里親になることで生じる様々なイレギュラーなことに対しての不安を取り除くための支援活動など、定期的なバックアップができる体制を持った、民間機関の存在はとても重要だと思いました。

 

4.~はみだし~かわいすぎる子役について

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今回、映画「LION/ライオン 〜25年目のただいま〜」を観て、インドの孤児事情や日本での里親制度などいろいろと考えましたが、映画の中でもうひとつ気になったことが。

「子役がかわいすぎる」ということです。

もう、この子がかわいすぎて、演技も自然体すぎて、前半部分の迷子シーンは胸がしめつけられそうに。。

 

気になるこの子はサニー・パワール君。数千人もの中からオーディションで選ばれた子だそうです。もちろんこれまでに演技の経験はなく、実際にムンバイの貧しい地域に住んでいた子供というのにもびっくりです。

監督も、「撮影が始まってから1週間ほど経った頃、明らかに彼は自分のしていることを理解して、演技をコントロールする完全なプロへと変身した。想像を超えた理解力で、私たちが指示した以上のものを演技にもたらしたんだ。自分で感情を組み立て、物事を感じ、泣き、叫び、持てる限りの力を発揮してくれた」と大絶賛していたそうですよ。

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5.まとめ

映画「LION/ライオン 〜25年目のただいま〜」は感動の実話というだけでなく、世界、日本の抱えている問題についても考えるきっかけになりました。

紹介したサニー君はじめ、役者陣の演技や映像もとてもステキで観る価値ありの一本です。

まだ観ていない方はぜひ、観てみてください。

 

【キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン】は実話!レオ様演じる天才詐欺師の今は?

※この記事は一部ネタバレを含みます

レオナルドディカプリオ演じる天才詐欺師フランク・W・アバグネイル・Jrは実在!

2002年に公開されたレオナルド・ディカプリオ主演の「キャッチミー・イフ・ユー・キャン」

主演のレオナルド・ディカプリオは先日の第88回アカデミー賞において悲願のアカデミー賞受賞したことも記憶に新しいですよね。

「キャッチミー・イフ・ユー・キャン」

監督:スティーブン・スピルバーグ

主演:レオナルド・ディカプリオ/トム・ハンクス

アカデミー賞受賞前のレオ様主演映画ですが、もちろん抜群の演技力、そしてなにより詐欺師を演じるチョイ悪なレオ様がかっこいい映画です。

 

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン】ストーリーは?

◆時代背景・舞台◆

1960年代のアメリカ

1960年代といえば、代表的な出来事としてはベトナム戦争、アフリカ大陸で18の植民地から17か国が独立、ケネディ暗殺、東京オリンピック開催など歴史に残る出来事が多くおこった激動の時代でした。

また、ビートルズローリング・ストーンズボブ・ディランなどの人気アーティストが社会現象を起こし、特にアメリカではヒッピー文化が流行するなど、終戦後、経済の発展と共に人々が自由を主張する時代であったのだろうといえます。

◆登場人物・ストーリー◆

フランク・W・アバグネイル・Jr(1948年4月27日 ~)

カール・ハンラティ

本作品の主役、フランク・W・アバグネイル・Jrは同姓同名の実在の人物です。

そして、今もご健在!

というのも、こちらの作品は彼による自伝小説『世界をだました男』を基に制作されているのです。

フランク・W・アバグネイル・Jrは、アメリカの犯罪史に名を残す、天才詐欺師です。

パイロット・医者・弁護士などに偽装し、世界各地で小切手詐欺事件を起こしたフランク。そんな彼をトムハンクスが演じるカール・ハンラティが追い、更生へと手を差し伸べるというストーリーです。

カール・ハンラティは実在の人物ではないですが、実際にフランクの更生に手を差し伸べた複数の人物がカールのモデルとなっているといわれています。

フランクの華麗なる詐欺テクニックと、必死に追いかけるカール捜査官。

「Catch me if you can(できるもんなら捕まえてみろ)」のタイトルの通り、ぎりぎりのところで上手く逃げ切るフランクと振り回されながらも諦めないカール捜査官の様子はまるでルパン3世と銭形警部のよう!

パイロット・医者・弁護士に扮するレオ様のコスプレ(?)も見どころの一つです。

 

見事(?)な詐欺テクニック!弁護士資格は本物!?

劇中では、身分詐称、小切手詐欺などを華麗(?)に行っていたフランク・W・アバグネイル・Jr。

映画化にあたり、誇張されているわけではなく、事実の通りだそうです。

彼が最初に詐欺を始めたのはなんと16歳!若いながらに、大胆かつ巧妙な手口で世間を欺いた彼は、「天才詐欺師」としてアメリカ国民に良く知られる存在であったそうです。

パイロットや医者という立場が社会的信用を得るということに気づいた彼は、学歴や職歴を偽装し5年間に渡り様々な職業の人間になりすましたそうです。

劇中にもありましたが、驚きなのがなんと弁護士の資格については実際にルイジアナ州の司法試験に合格しているということ!しかも若干19歳で、です。

巧妙な手口で人を騙す犯罪者ではありますが、地頭がいい優秀な人物だったのでしょうね。。

 

天才詐欺師フランクの今は??

華麗なる、詐欺師生活も1969年の逮捕により、終幕を迎えます。

と、思いきや最初の逮捕後2度も脱走をしたフランク。

1度目は移送中の飛行機から、2度目は拘置所から脱走しました。

特に2度目の脱走時にはまたしても、天才詐欺師っぷりを発揮。

自身を刑務所の調査官であると詐称し、見事脱走したそうです。

その後、覆面パトカーの前を通りあっけなくお縄になったようですが。

これについては、なんで刑務官、気づかなかった??という疑問のほうが大きいです。。笑

そんなフランクは当初12年の刑期を命じられましたが、連邦当局で詐欺罪の調査を無給で助けることを条件に5年で出所したそうです。

その後、彼は社会復帰し、コックや映画技師などの仕事に就きますがどの仕事も犯罪歴を隠していたため、過去がばれた際に解雇され職を転々としていました。

そんな彼は自身を「セキュリティコンサルタントとして銀行に売り込みます。

自身が過去に行った小切手詐欺の手口を銀行員に話すことにより、偽装を防ぐ手助けを行う、という形で合法的にビジネスを行うことに成功しました。

その後、企業向けに詐欺対策のアドバイスを行う会社を設立、そして35年以上連邦捜査局と提携し詐欺対策の講師を行っているそうです。

現在は妻と3人の息子と共に合法的な仕事に就き、暮らしているそうです。

しかも、息子のうち1人は現在連邦捜査局に勤めているのだとか!

自身の過ちを社会貢献に活かし、まっとうに生きていて、良かったです。。!

 

まとめ


 

レオ様の華麗なる詐欺師っぷり、トムハンクスの人情味溢れる捜査官、ハリウッドのビッグスターの演技もさることながら、「こんな人が実際にいたんだ!」という事実にびっくりなキャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

60年代のアメリカのファッション、音楽も楽しめる本作、まだ観ていない方はぜひ観てみてください!

【ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出]は実話!気になるストーリー、ロケ地やエリザベス女王のファッションなど

主人公は19歳のエリザベス女王!!本当にあった女王の秘密の一夜が実写映画化決定!!

今年生誕90周年を迎え、イギリス史上最高齢・最長在位の君主であるエリザベス女王。チャーミングな笑顔はもちろん、最近はそのファッションセンスにも注目されているエリザベス女王

そんなエリザベス女王の若き日の一夜が描かれた映画「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」の公開が決定しました。

 

【ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出]

監督:ジュリアン・ジャロルド

キャスト:サラ・ガドン/ベル・パウリー他

 

日本でもロイヤルファミリーの動向は常に注目の的。

日本のニュースでもロイヤルファミリーのニュースでエリザベス女王の姿を見ることも多いですよね。

そんなエリザベス女王が19歳の時に実際に過ごした"お忍びの一夜"が映画化されることになりました!

まさに、イギリス版"ローマの休日"??

ストーリーはもちろん、憧れの王室の暮らしぶりやファッション、時代背景も気になりますね!

 

【ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出]気になるストーリーは?

◆時代背景◆

1945年5月8日

1945年は、オードリーヘップバーン演じる某国の王女と新聞記者の恋を描いた「ローマの休日」の8年前になります。

又、1945年5月8日は第二次世界大戦において、連合国がドイツを降伏させたことを記念した、「ヨーロッパ戦勝記念日」だそうです。

6年間続いていた戦争が終わったということで、国全体にお祝いムードが流れた記念すべき日が今作の舞台です。

◆あらすじ◆

若き日のエリザべス女王は、妹のマーガレットと共に、父であるジョージ6世にお許しをもらい、ヨーロッパ戦勝記念日を祝う為にバッキンガム宮殿を抜け、ロンドンの街でお忍びの一夜を過ごした。戦時中、厳戒態勢であったため、外の世界を知らなかった若きプリンセスたちは、戦勝記念日を祝する民衆と共に、王女たちは父ジョージ国王の演説に耳を傾け、イギリスの高級ホテル「リッツ・ホテル」でワルツを踊ったという。

そんな中、「恋多き王女」マーガレットは付き添いの目を盗み、シャンパンを飲み、バスに飛び乗ってしまう・・。慌てて妹を追うエリザベス。果たして2人に訪れた「秘密の一夜」とは・・?

 赤字の部分までは、なんと実話なんです。

華やかな宮殿で暮らす英国の王女が、お忍びで街に出るなんて、まさにおとぎ話のようですよね。

映画では、その夜に出会った人々、目にしたことにより若き日のエリザベスが王女になる決意をするまでを描いているそうです。恐らく、ちょっとしたラブ要素もあるのかな。。?きっとそういった部分はフィクションもあるかとは思います(笑)

長く続いた戦争が終わり、国民や軍人がこれからの国の未来を想う記念すべき一夜。

そんな歴史的な日に、宮殿の中からではなく、まさに「国民と共に」英国の未来を考えた若き王女たちは、何を想ったのでしょう。

考えるだけでわくわくどきどきしますね!

◆舞台◆

公式HPによると、王女たちがお忍びの一夜で行った場所は次の場所だそう。

  1. ホテル・リッツ
  2. トラファルガー広場
  3. バッキンガム宮殿
  4. カーゾンクラブ
  5. ソーホー
  6. テムズ川

どこも、ロンドンの観光名所ばかり!

映画を観た後は、ロンドンに行ってみたくなるかもしれません!!

ちなみに、映画のロケ地に関しては実際の場所とは異なる場所で撮影している部分も多いそう。

例えば、バッキンガム宮殿はイギリスにあるビーヴァー城、リッツホテルはメトロポールというホテルで撮影されたとのことです。

トラファルガー広場については、実際に現地でのロケが叶ったそうです。

そして、なんと広場の撮影日は5月8日、戦勝記念日だったそうです!!!

 

「おしゃれな傘」も大人気!エリザベス女王のファッションセンス

90歳でありながらも、気品あふれる風格と、気さくな笑顔が素敵なエリザベス女王

映画では19歳のエリザベス女王が描かれていますが、現在の女王も素敵です。

最近は、ファッション誌にも女王のファッションが取り上げられていることもありますよね。

色の使い方や、帽子・バッグの小物がいつも素敵です。

中でも記憶に新しいのは、女王が差していた傘!

英国王室御用達の「フルトン」というブランドの傘を女王はコーディネートに合わせて使用されています。

丸みのあるフォルムのビニール傘ですが、淵の部分にカラーのトリミングが施されているシンプルなデザインは、上品で素敵です。

女王は、洋服のカラーと合わせ、トレンドの「ワントーンコーデ」を上手に着こなしていらっしゃいます。

そんなおしゃれな女王の若き日を描く映画ですから、戦争直後といえど、衣装にも期待したいですね!!


 

まとめ

実在の英国女王、エリザベス女王の若き日の一日を描いたことで、

公開が楽しみな「ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出」

6月4日(土)からシネスイッチ銀座他で全国順次ロードショー。

楽しみです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【日本で一番悪い奴ら】綾野剛主演映実話!稲葉事件とは?ネタばれやロケ地は?

※記事の一部にネタバレを含む可能性がございます。

「凶悪」の白石和彌監督×綾野剛の最新映画公開決定!!

山田孝之主演の【凶悪】(2013)の白石和彌監督の最新作の公開が決定しました!

主演は、『塩顏男子』の代表格、綾野剛

 
【日本で1番悪い奴ら】
監督:白石和彌 
主演:綾野剛
キャスト:中村獅童ピエール瀧木下隆行(TKO)他
主題歌:『道なき道、反骨の。』(東京スカパラダイスオーケストラfeat.Ken Yokoyama)
公開日:2016年6月25日

 

 

主演の綾野剛さんは、なんと出演オファーからわずか3日で出演を快諾したそうです!

白石監督作品だから、という理由とともに圧倒的に面白い脚本の内容から、すぐに出演を 了承したとのこと。

綾野剛さんを唸らせた、面白いストーリー、とても気になります!!

 

▼「日本で一番悪い奴ら」あらすじ▼

 日本警察史上最大の不祥事。奴らはいったい何をしたのか!?

大学時代に馴らした柔道。その腕っ節の強さを買われ、北海道警・刑事となった諸星要一。強い正義感を持ちながらも、うだつの上がらない日々を過ごしていた。ある日、署内随一の敏腕刑事・村井から刑事の“イロハ”を叩き込まれる。それは「刑事は点数。点数稼ぐには裏社会に飛び込み、S(スパイ)をつくれ」というものであった。言われるがままに“S”を率い、「正義の味方、悪を絶つ」の信念の元、規格外のヤバすぎる捜査をまっとうしていく諸星だが―。

 

 正義感溢れる警察官が裏社会に飛び込むストーリー。

生田斗真主演の土竜の唄とも被りますね。

しかし、「凶悪」で人間の「悪」をシリアスタッチで描いていた白石監督作品ですから、コメディであった土竜の唄とは全く違う物になるでしょう。

本作品は、白石監督が「この映画を撮らずに次のステージへ進めない」と言ったほど、監督の想いが詰まった作品となっているようです!

 

また、「凶悪」で第37回日本アカデミー賞助演男優賞を受賞したピエール瀧も本作品に出演するそうです。

「凶悪」での演技は某ディ◯ニーの雪だるまの声をやっていた人物とは思えないほど、恐ろしかったですよね。

他にも中村獅童など、実力派俳優が体当たりで演じる本作品、面白くないわけがありませんね。

まさかの実話!実際の事件「稲葉事件」とは?

【日本で1番悪い奴ら】は実際に起きた事件を基に作られています!
気になるストーリーを紐解く鍵となる、実際に起きた「稲葉事件」とは、いったいどんな事件だったのでしょうか?
 
【稲葉事件概要】
いつ?
→2002年
誰が?
→生活安全特別捜査隊班長、稲葉圭昭(いなば よしあき)警部(当時
何をした?
覚醒剤取締法違反容疑、銃砲刀剣類所持等取締法違反容疑

 

なんと、実在の警察官の方が逮捕された事件!!
ということは、綾野剛さん演じる警察官とは、この稲葉圭昭容疑者ということになりますね。
正義の味方である、警察官がヤ◯ザさんのように覚醒剤取締法、銃刀法の違反で逮捕されていたなんてびっくりですね。
 
ちなみに、稲葉容疑者による著書はこちら▼

 


  
いったい、なぜこんなことが起きたのでしょうか?
 

事件の背景は?綾野剛演じる犯人はどんな人?

 
▼稲葉圭昭容疑者プロフィール▼
1953年北海道門別町生まれ
学生時代は柔道部に所属
1976年北海道道警へ
暴力団捜査に携わっていた。
2001年には警部へと昇進

 

柔道経験者で、警察官へ。
まさか、覚醒剤法違反、銃刀法違反で逮捕されるような人には見えませんよね。
主演の綾野剛さん、華奢なイメージがありますが『柔道経験者』である稲葉容疑者を演じるために、激しい柔道練習など役作りを行い、クランクインからクランクアップまで、体重を10kgも増減させたそうです!綾野剛さんの気合いの入り方が伺いしれますね!
 

稲葉事件、どうして起こった??きっかけは?

稲葉容疑者は、前述の通り覚醒剤取締法違反、銃砲刀剣類所持等取締法違反で逮捕されています。
なぜ、警察官の彼がこのような犯罪に手を染めてしまったでしょうか!?
 
事件のきっかけとなったのは、1993年頃から警察庁が全国の警察へ発令した銃器摘発キャンペーンです。
平たくいえば、「銃を持っている悪い人たちかた銃器を取り上げよう!」というキャンペーン。
日本はもちろん、銃器の所持は法律で禁止されているので当然ですよね。
このキャンペーンを受けて、稲葉容疑者の所属する北海道警も銃器対策室を設置し、銃器の摘発に力を入れます。稲葉容疑者は対策室の初代捜査員として、配属されたそうです。
さて、「銃を持ってる人たち」と聞いて思いつくのは当然「ヤ○ザさん」方ですよね。
火と油の関係である警察とヤ○ザ。普通に「銃を出せ!」と言ったところで銃が摘発できるわけがありません。
そこで、稲葉容疑者は「捜査協力者」として、暴力団関係者と手を組み、銃器の摘発にあたったそうです。
稲葉容疑者は、8年間の間で約100丁の銃を押収し、警察官として「優秀」だったそうです。
そんな稲葉容疑者に上司は「稲葉! 今月も何とかならんか」と檄をとばしたそう。
摘発すれどすれど、上司からのプレッシャーがかかる日々。。
しかも、驚いたことに捜査協力者との交際費などは全て稲葉容疑者の自腹であったそうです。。
まるでブラック企業の営業マンですね。。
 
そうしたストレスの結果、稲葉容疑者は覚せい剤の密売など犯罪に手を染めてしまったそうです。。
 
もちろん、犯した罪は許されませんがこうした犯罪者を生みだしてしまった、北海道警としての「最悪」の不祥事といえる事件ですね。
 

気になるロケ地はやっぱり北海道?

映画「日本で一番悪い奴ら」の基になったのは北海道警察の不祥事、「稲葉事件」ですが、映画のロケ地は北海道ではなく、どうやら三重県らしいです。

 

 

南札幌警察署として、撮影に使用されたのは三重県桑名市桑部の桑部公民館だそうです。

 又、同市の錦通り」という繁華街もロケ地として使われたそうです。

テーマパーク「ナガシマスパーランド」で有名な桑名市、映画公開後は「聖地巡礼」してみたいですね!!

まとめ

飛ぶ鳥を落とす勢いの人気俳優綾野剛主演ということで、話題になっている「日本で一番悪い奴ら」は、実際に起こった 」を基に作られている映画です。

日本の警察の最大の不祥事ともいえる、稲葉事件は衝撃的な事件でした。

一人の警察官が犯罪者へと堕ちてしまうまでを描き、まるでブラック企業のような当時の北海道警察の体制が明らかになる本作品、公開が待ち遠しいですね!

 

【レヴェナント:蘇えりし者】レオ様悲願のオスカー受賞作品は実話!?ロケ地は??

※この記事は一部ネタバレを含みます。

レオ様の迫真の演技がすごい「レヴェナント」あらすじ

第88回アカデミー賞主演男優賞、監督賞、撮影賞の3部門を獲得した

映画「レヴェナント:蘇えりし者」

レオナルド・ディカプリオが悲願の主演男優賞を獲得したことで

話題になりましたね。

 

レヴェナント:蘇えりし者」

監督・脚本・製作:レハンドロ・G・イニャリトゥ

撮影:エマニュエル・ルベツキ

音楽:坂本龍一、 アルヴァ・ノト、 グレーム・レヴェル

出演:レオナルド・ディカプリオトム・ハーディー、ウィル・ポーター他

 

 

 

▽あらすじ▽

1823年、西部開拓時代のアメリカ北西部で狩猟をしていたハンターチームがいた。ヒュー・グラスはネイティヴ・アメリカンの女性との間に授かった息子と共にチームにガイドとして参加していた。ある日ハンターチームは森の中でネイティヴアメリカンの一団に襲撃を受け、船を捨て命からがら逃げる。その翌日、森の中で狩りをしていたヒューはヒグマに襲われ瀕死の状態に。チームは、グラスを連れ山を越えようとするものの、重傷を負ったグラスを連れていくのが困難と判断した隊長は、息子のホーク、ジョン・フィッツジェラルド、ジム・ブリッジャーに、ヒューを最期まで看取り、手厚い埋葬をするように命ずる。しかし、グラスがネイティヴアメリカンの女性との間に子供を授かり、更にその息子のホークを同行させていたことを面白く思っていなかったフィッツジェラルドは、グラスを殺そうと試みる。その現場を目撃してしまったホークは哀れにも父グラスの目の前で殺されてしまう。最愛の息子を目の前で殺されたグラスは必死に起き上がろうとするも、ヒグマの襲撃によって受けた傷はとても深く声を発することすら困難であった。何も知らないブリッジャーを言いくるめ、フィッツジェラルドは、グラスを置いてハンターチームを追いかける。息子を殺され、身動きのとれない中、山中に捨てられたグラスであったが、復讐への執念と脅威の生命力から奇跡的に一命を取り留め、フィッツジェラルドを追う・・・

 

 

まるで獣!!想像を映画で描かれたサバイバル生活は実話!

悲願のアカデミー主演男優賞受賞を果たしたレオナルド・ディカプリオ

初めてアカデミー賞にノミネートされたのは、1993年の「ギルバートグレイブ」

13年の年月の間に数々の作品でノミネートされながらも、受賞を逃していた彼が

今回アカデミー主演男優賞に輝いた演技は、圧倒的な迫力でした。

瀕死の状態から、息子を殺された恨み、復讐の念から生まれる狂気的な生への固執。

驚きなのは、実際に生肉を食べ、獣の死体の中に入るなどの過酷な撮影を行っていたということです。

まさにアカデミー受賞にふさわしい体当たりの演技でした。

そしてさらに驚きなのは、この映画のストーリーは実話がもとになっているということです。

 ▽映画の元ネタとなったヒュー・グラスの物語▽

時は1823年、ロッキー山脈毛皮会社の募集する探検隊に参加していたヒュー・グラスは、熊に襲われ重傷を負う。映画と同様に隊長は、グラスのこれ以上の隊への同行を断念、埋葬をする者を募り、ジム・ブリッジャーとフィッツパトリックが埋葬するためにグラスと共に山に残ることとなった。しかし、ジム・ブリッジャーとフィッツパトリックはグラスの武器を奪い、グラスを埋葬したということにして、グラスを置き去りにする。グラスは棺桶代わりにかけられた熊の毛皮を身体に巻き付け、背中の膿んだ傷がただれるのを防ぐため、ウジ虫に膿をすべて食べさせ、オオカミが仕留めたバイソンを奪い、食べ生き延び、街に生還。

 

 

映画では、息子がいたグラスでしたが、実際にはいなかったようです。

しかし、先住民の種族の女性と結婚はしていたようです。

映画の中での目を見張るようなサバイバル生活は本当だったんですね。

思わず目を背けてしまうような生々しいシーンが多かったですが、実際に瀕死の状態から生き延びることは生半可なことではないですものね。

そして、映画「レヴェナント:蘇えりし者」では、ヒュー・グラスは最終的に自身を裏切ったフィッツジェラルドに復讐を果たします。

実在のヒュー・グラスも、自分を置いていった2人の隊員に対し復讐を試みたそうです。

しかし、陸軍兵士を殺した場合の刑罰を考え、報復を断念したようです。

「レヴェナント(reverant)」とはフランス語の動詞「戻る」(revenir) から派生した英語のことばで『長いあいだ留守だった者が帰ってきた、あるいは死んだと思っていたのに息を吹き返した者』という意味だそうです。

まさに、蘇りし者。ヒュー・グラスの生命力には驚きです。

 

圧巻の大自然!ロケ地は?

レオナルド・ディカプリオが本作でアカデミー主演男優賞を受賞した際の

スピーチで、以下の部分が印象的でした。

「この映画は、自然界にいる男たちを描いた作品です。2015年は、歴史上もっとも気温が高くなった年。私たちは雪を見つけるために南極まで行かなければなりませんでした。気候変動は真実です。問題は今起こっています。何よりも急速に、生けるものすべてを脅かしかねない課題です。先延ばしするのはやめて、みな一丸となる必要があります。世界のリーダーたちをサポートをするべきです。

人を想い、その土地の住人たちを大切にする人々を。強欲な政治による気候変動の影響を一身に受け、恵まれない環境を強いられている人々のために動く指導者たちを。私たちの子孫のことを考えて行動する政治家を。

今夜の受賞に感謝します。この星があって当たり前と思わないで下さい。私にとって、今夜の受賞は当然のことではありません。ありがとうございました」。

http://tabi-labo.com/247184/leonardo-dicaprio-oscar/

 日ごろから地球の環境問題に取り組み、環境保護財団を設立し、国連でのスピーチなども行っているレオ様。

本作品でレオ様の演技と共に印象的だったのはなんといっても、大自然の美しさでした!

自然の雄大さを描くために、南極まで行ったのですね。レオ様の言うように、自然が失われている現代の中で、あれほどの美しい自然の風景を撮影したという、撮影クルーの本気度に脱帽です。

いったい、あれほどの雄大な自然はどこなのでしょうか?

気になるロケ地に関して調べてみたところ、「レヴェナント:蘇えりし者」のロケ地は次の場所だったようです。

・アルゼンチンのティエラ・デル・フエゴ

南アメリカ大陸の南端部に位置する諸島だそうです。

南極からわずか1,000kmに位置する、南極観光の玄関口となっており、クジラやペンギン、多種多様な生物層が観察できる自然環境が残っているそうです。

そもそも、当初はカナダでの撮影が予定されていたそうですが、レオ様のスピーチにもあったように、雪不足のため、ロケ地が急きょ変更になったそうです。

博物館や公園、遊覧船などもあり、観光スポットとしても人気だそうです。

観光のベストシーズンは主に夏(11月~3月)だそうです。

日本からは40~50万ほどでツアーもあるみたいなので、大自然を肌で感じに行ってみたいですね!

 

他にもある!グラスがモデルの作品たち

実話ということがいまだ信じられないくらい壮絶な生還劇を果たしたヒュー・グラスですが、映画「レヴェナント:蘇えりし者」の他にも、彼をモデルにした作品があるようです。

 

『Lord Grizzly』(ハイイログマの王)

フレデリック・マンフェルド

Lord Grizzly [ Frederick Manfred ]
価格:4665円(税込、送料無料)


 


アメリカで最も権威のある全米図書賞を受賞したそうです。作者であるフレデリック・マンフェルドは

 

 『The Revenant』


 

マイケル・パンク

e-width: 0px; display: inline !important; float: none; background-color: #ffffff;">映画「レヴェナント:蘇えりし者」の原作となった小説です。

 

『My Head Is an Animal』

オブ・モンスターズ・アンド・メン


 

 

2013年、2015年のフジロックにも出演したアイスランドのバンド、オブ・モンスターズ・アンド・メンのアルバム『My Head Is an Animal』の収録曲『Six Weeks』はグラスの史実に触発されて作られたそうです。

 

まとめ

アカデミー受賞を果たしたレオ様の演技も凄かったですが、それが実在の人物がモデルになっていたとは衝撃的でした。

過酷な自然の中で生き抜くには、様々知恵、そして自身の「生きる」という強い意志が必要なんだなと思い知らされました。

レオ様はじめ、俳優陣の演技力もさることながら、カナダの未開の地で撮影されたという、大自然の映像、坂本龍一の手がける音楽もとてもステキでした!

 

アカデミー受賞!感動の作品「Room ルーム」は実話!?

母と子の愛描く、「Room ルーム」は実際に起こった事件が元ネタ!?

※こちらの記事は一部ネタバレを含みます。

 

主演のブリー・ラーソンが第88回アカデミー賞受賞を果たした作品「Room ルーム」

監督:レニー・アブラハム

キャスト:ブリー・ラーソン/ジェイコブ・トレンブレイ他

 

 

▼あらすじ▼

7年間監禁された女性と「部屋」で育った5歳の息子が外の世界へ出て社会復帰をするまでを描いたヒューマンストーリー。

5歳のボクには「部屋」が世界のすべてだった。

テレビ、ベッド、クローゼット、そしてママ。そんな愛息子に外の世界があることを告げるママ。決死の脱出から、社会へ復帰する苦悩、親子の愛を描いたヒューマンストーリー

 

本作品の原作はエマ・ドナヒューの小説「部屋」だそうです。

小説はフィクションですが、エマが「部屋」を執筆するにあたって、着想を得た、実際の事件があります。

その事件とは2008年にオーストリアで発覚したフリッツル事件です。

フリッツル事件(Fritzl case)とは、2008年4月に42歳の女性エリーザベト・フリッツル(1966年4月6日生)がオーストリアのアムシュテッテンの警察に対し、彼女が24年間に渡って自宅の地下室に閉じ込められ、父のヨーゼフ・フリッツル(1935年4月9日生)から肉体的暴力、性的暴力を受け、何度も強姦されたと訴えたことから発覚した事件である。父親からの性的虐待によって、彼女は7人の子供を産み、1度流産した。日本では、「オーストリアの実娘監禁事件」[1]また「恐怖の家事件」等として報じられた。

出典:フリッツル事件 - Wikipedia

 映画では、ブリー・ラーソン演じる母親ジョイが17歳の時に誘拐され、7年間を納屋で過ごしていましたが、実際の事件は想像を絶するほど恐ろしい事件だったようです。

 

「ルーム」原作者が着想を得た、実際に起きた事件は残酷すぎる!

映画「Room ルーム」の原作である「部屋」の作者、エマ・ドナヒューが着想を得た

「フリッツル事件」は、映画のストーリーと比べるとあまりに残酷な事件でした。

 

▼映画との相違点

  • 犯人が実の父親
  • 24年間の間自宅地下室へ幽閉
  • 性的虐待の結果、7人もの子供を出産

映画「Room ルーム」の中で、母親ジョイは他人であるオールドニックに誘拐され、7年間の時を納屋で過ごしました。

しかし、実際の事件はなんと犯人が実の父親

それだけでもショッキングなのに、なんと24年間も地下室に閉じ込められていただなんて。

そして、映画「Room ルーム」では性的虐待の末、1人の息子を出産していましたが実際の事件は7人もの出産を強いられたとのこと。しかも相手は実の父親という。。

映画「Room ルーム」は、母親と息子の絆、そして悲しい事件からの社会復帰への葛藤を描いたヒューマンドラマでしたが、実際のフリッツル事件をそのまま映画にしたらもっと悲しいお話になっていたのかもしれません。

 

「フリッツル事件」どうやって事件発覚したのか?

映画「Room ルーム」では、息子ジャックの勇気ある行動により、事件が発覚します。

では、映画の元ネタとなったフリッツル事件はいったいどのように発覚したのでしょうか?

フリッツル事件の被害者エリーザベトは実の父による性的虐待の結果、7人の子供を出産します。

そのうちの1人は生後すぐに死亡し、残りの3人は被害者の両親が育てました。

被害者の母親は、娘エリザーベトが自分の夫に監禁されていることになぜ気づかなかったのか??

犯人である父親ヨーゼフは、監禁後にエリザーベトに無理やり手紙を書かせ、家出をしたという偽の事実を作りあげました。

両親が育てた3人は、生後すぐにヨーゼフが取り上げ、家の前に失踪中の娘が「育てられないのでお願いします」との手紙と共に置いていったという風に見せかけたのです。

ここまで手の込んだ工作の結果、母親は事件に気づかなかったようです。

残る3人の子供は、地下室の中でエリザーベトが育てました。事件の発覚となったのは、そのうちの1人が重病にかかり、病院に運ばれたときです。

ヨーゼフの説明に違和感を感じた病院スタッフが警察に通報し、事件が発覚したそうです。

監禁から24年間、やっと被害者エリザーベトは暗い暗い地下室から解放されたのです。

 

「フリッツル事件」被害者の今は?子供たちは?

映画「Room ルーム」では、被害者である母親ジョイが、事件発覚後に社会復帰に苦戦する様子が描かれていました。

では映画の元ネタであるフリッツル事件の被害者エリーザベトは今現在どうしているのでしょうか?

24年間という長い期間の監禁生活で精神状態がボロボロであったエリザーベト、また不幸な虐待により生まれた子供たち、そして夫が実の娘を監禁し、犯し続けていたエリザーベトの母親は事件発覚後、病院に入院し、精神疾患の治療を受けたそうです。

映画の中でも、感情のコントロールができなくなったジョイは精神的な治療を受けていましたね。

又、事件発覚のきっかけとなった重病を抱えたエリザーベトの娘は2008年、回復したそうです。

近親相姦により生まれた6人の子供たちは、全員が遺伝子的な問題を抱えていたそうです。また、自分たちの生まれた経緯も知らされたそうです。

事件の被害者は、エリザーベトだけではなく、母親、子供たち全員ですね。1人の男の残酷な行動により、家族全員が不幸になってしまったのです。

そして犯人である父親ヨーゼフの終身刑が確定した2009年、エリザーベトはボディガードの男性と結婚されたようです。

長い年月を苦しんだ彼女が、心穏やかに過ごしていけていると願いたいですね。

 

まとめ

まさに事実は小説より奇なり。映画「Room ルーム」は実話を基にした作品でしたが、実際の事件は映画よりも残酷で、辛い事件でした。

世界には、こんな残酷な事件があるのかと耳を疑うような事件ですね。

映画「Room ルーム」は、残酷な事件の被害者である親子の愛と、社会復帰への苦悩を描きながらも、主演のブリー・ラーソン、子役のジェイコブ・トレンブレイの演技に心打たれるヒューマンドラマです。

悲しい事件ではあるものの、親子の愛、家族の在り方を考えさせてくれるとても素晴らしい作品でした。

 

 

 

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