【レヴェナント:蘇えりし者】レオ様悲願のオスカー受賞作品は実話!?ロケ地は??
※この記事は一部ネタバレを含みます。
レオ様の迫真の演技がすごい「レヴェナント」あらすじ
第88回アカデミー賞主演男優賞、監督賞、撮影賞の3部門を獲得した
映画「レヴェナント:蘇えりし者」
レオナルド・ディカプリオが悲願の主演男優賞を獲得したことで
話題になりましたね。
「レヴェナント:蘇えりし者」
監督・脚本・製作:レハンドロ・G・イニャリトゥ
撮影:エマニュエル・ルベツキ
出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディー、ウィル・ポーター他
▽あらすじ▽
1823年、西部開拓時代のアメリカ北西部で狩猟をしていたハンターチームがいた。ヒュー・グラスはネイティヴ・アメリカンの女性との間に授かった息子と共にチームにガイドとして参加していた。ある日ハンターチームは森の中でネイティヴアメリカンの一団に襲撃を受け、船を捨て命からがら逃げる。その翌日、森の中で狩りをしていたヒューはヒグマに襲われ瀕死の状態に。チームは、グラスを連れ山を越えようとするものの、重傷を負ったグラスを連れていくのが困難と判断した隊長は、息子のホーク、ジョン・フィッツジェラルド、ジム・ブリッジャーに、ヒューを最期まで看取り、手厚い埋葬をするように命ずる。しかし、グラスがネイティヴアメリカンの女性との間に子供を授かり、更にその息子のホークを同行させていたことを面白く思っていなかったフィッツジェラルドは、グラスを殺そうと試みる。その現場を目撃してしまったホークは哀れにも父グラスの目の前で殺されてしまう。最愛の息子を目の前で殺されたグラスは必死に起き上がろうとするも、ヒグマの襲撃によって受けた傷はとても深く声を発することすら困難であった。何も知らないブリッジャーを言いくるめ、フィッツジェラルドは、グラスを置いてハンターチームを追いかける。息子を殺され、身動きのとれない中、山中に捨てられたグラスであったが、復讐への執念と脅威の生命力から奇跡的に一命を取り留め、フィッツジェラルドを追う・・・
まるで獣!!想像を映画で描かれたサバイバル生活は実話!
悲願のアカデミー主演男優賞受賞を果たしたレオナルド・ディカプリオ。
初めてアカデミー賞にノミネートされたのは、1993年の「ギルバートグレイブ」
13年の年月の間に数々の作品でノミネートされながらも、受賞を逃していた彼が
今回アカデミー主演男優賞に輝いた演技は、圧倒的な迫力でした。
瀕死の状態から、息子を殺された恨み、復讐の念から生まれる狂気的な生への固執。
驚きなのは、実際に生肉を食べ、獣の死体の中に入るなどの過酷な撮影を行っていたということです。
まさにアカデミー受賞にふさわしい体当たりの演技でした。
そしてさらに驚きなのは、この映画のストーリーは実話がもとになっているということです。
▽映画の元ネタとなったヒュー・グラスの物語▽
時は1823年、ロッキー山脈毛皮会社の募集する探検隊に参加していたヒュー・グラスは、熊に襲われ重傷を負う。映画と同様に隊長は、グラスのこれ以上の隊への同行を断念、埋葬をする者を募り、ジム・ブリッジャーとフィッツパトリックが埋葬するためにグラスと共に山に残ることとなった。しかし、ジム・ブリッジャーとフィッツパトリックはグラスの武器を奪い、グラスを埋葬したということにして、グラスを置き去りにする。グラスは棺桶代わりにかけられた熊の毛皮を身体に巻き付け、背中の膿んだ傷がただれるのを防ぐため、ウジ虫に膿をすべて食べさせ、オオカミが仕留めたバイソンを奪い、食べ生き延び、街に生還。
映画では、息子がいたグラスでしたが、実際にはいなかったようです。
しかし、先住民の種族の女性と結婚はしていたようです。
映画の中での目を見張るようなサバイバル生活は本当だったんですね。。
思わず目を背けてしまうような生々しいシーンが多かったですが、実際に瀕死の状態から生き延びることは生半可なことではないですものね。
そして、映画「レヴェナント:蘇えりし者」では、ヒュー・グラスは最終的に自身を裏切ったフィッツジェラルドに復讐を果たします。
実在のヒュー・グラスも、自分を置いていった2人の隊員に対し復讐を試みたそうです。
しかし、陸軍兵士を殺した場合の刑罰を考え、報復を断念したようです。
「レヴェナント(reverant)」とはフランス語の動詞「戻る」(revenir) から派生した英語のことばで『長いあいだ留守だった者が帰ってきた、あるいは死んだと思っていたのに息を吹き返した者』という意味だそうです。
まさに、蘇りし者。ヒュー・グラスの生命力には驚きです。
圧巻の大自然!ロケ地は?
レオナルド・ディカプリオが本作でアカデミー主演男優賞を受賞した際の
スピーチで、以下の部分が印象的でした。
「この映画は、自然界にいる男たちを描いた作品です。2015年は、歴史上もっとも気温が高くなった年。私たちは雪を見つけるために南極まで行かなければなりませんでした。気候変動は真実です。問題は今起こっています。何よりも急速に、生けるものすべてを脅かしかねない課題です。先延ばしするのはやめて、みな一丸となる必要があります。世界のリーダーたちをサポートをするべきです。
人を想い、その土地の住人たちを大切にする人々を。強欲な政治による気候変動の影響を一身に受け、恵まれない環境を強いられている人々のために動く指導者たちを。私たちの子孫のことを考えて行動する政治家を。
今夜の受賞に感謝します。この星があって当たり前と思わないで下さい。私にとって、今夜の受賞は当然のことではありません。ありがとうございました」。
日ごろから地球の環境問題に取り組み、環境保護財団を設立し、国連でのスピーチなども行っているレオ様。
本作品でレオ様の演技と共に印象的だったのはなんといっても、大自然の美しさでした!
自然の雄大さを描くために、南極まで行ったのですね。レオ様の言うように、自然が失われている現代の中で、あれほどの美しい自然の風景を撮影したという、撮影クルーの本気度に脱帽です。
いったい、あれほどの雄大な自然はどこなのでしょうか?
気になるロケ地に関して調べてみたところ、「レヴェナント:蘇えりし者」のロケ地は次の場所だったようです。
・アルゼンチンのティエラ・デル・フエゴ
南アメリカ大陸の南端部に位置する諸島だそうです。
南極からわずか1,000kmに位置する、南極観光の玄関口となっており、クジラやペンギン、多種多様な生物層が観察できる自然環境が残っているそうです。
そもそも、当初はカナダでの撮影が予定されていたそうですが、レオ様のスピーチにもあったように、雪不足のため、ロケ地が急きょ変更になったそうです。
博物館や公園、遊覧船などもあり、観光スポットとしても人気だそうです。
観光のベストシーズンは主に夏(11月~3月)だそうです。
日本からは40~50万ほどでツアーもあるみたいなので、大自然を肌で感じに行ってみたいですね!
他にもある!グラスがモデルの作品たち
実話ということがいまだ信じられないくらい壮絶な生還劇を果たしたヒュー・グラスですが、映画「レヴェナント:蘇えりし者」の他にも、彼をモデルにした作品があるようです。
『Lord Grizzly』(ハイイログマの王)
フレデリック・マンフェルド
Lord Grizzly [ Frederick Manfred ]
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アメリカで最も権威のある全米図書賞を受賞したそうです。作者であるフレデリック・マンフェルドは
『The Revenant』
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マイケル・パンク
e-width: 0px; display: inline !important; float: none; background-color: #ffffff;">映画「レヴェナント:蘇えりし者」の原作となった小説です。
『My Head Is an Animal』
オブ・モンスターズ・アンド・メン
Of Monsters And Men / My Head Is An Animal 輸入盤 【CD】
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2013年、2015年のフジロックにも出演したアイスランドのバンド、オブ・モンスターズ・アンド・メンのアルバム『My Head Is an Animal』の収録曲『Six Weeks』はグラスの史実に触発されて作られたそうです。
まとめ
アカデミー受賞を果たしたレオ様の演技も凄かったですが、それが実在の人物がモデルになっていたとは衝撃的でした。
過酷な自然の中で生き抜くには、様々知恵、そして自身の「生きる」という強い意志が必要なんだなと思い知らされました。
レオ様はじめ、俳優陣の演技力もさることながら、カナダの未開の地で撮影されたという、大自然の映像、坂本龍一の手がける音楽もとてもステキでした!