映画から学ぶいろんなこと

映画を観たことで生まれた疑問や考えたことをまとめていくブログです。

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ドリーム

アメリカと旧ソ連との宇宙開発競争の幕開けとなったマーキュリー計画を支えた

黒人女性たちの勇気と努力、活躍を描いた実話に基づくお話。

それでも夜は明ける」だったり「大統領の執事の涙」だったり、黒人差別の矛盾と闘う黒人のお話は色々観てきたけれど、黒人女性の活躍を描いたお話は初めて観たかもしれないな。

この映画に登場するキャサリン・G・ジョンソン、ドロシー・ヴォーン、メアリー・ジャクソンは、ずば抜けた頭脳を持つ天才。

そんな彼女たちが差別という矛盾だらけの制度の中、信念をもって闘い、自身の夢をかなえ、アメリカの夢を叶えたという素晴らしい物語でした。

もちろん彼女たちの強さがすごい。正しいことがまかり通らない世の中でも正しいことをやりぬくことを曲げないひたむきさ。

聡明なだけでなく、人としての強さをとても感じました。

そして上司であるハリソンの指揮のすばらしさ。

「宇宙に人を打ち上げる」という一つの目標に向かってチームを動かす。その為に適材な人物をしっかりと見出し、認めて動かすこと。

リーダーにとって最重要である、この視点をこの時代にもてない人もきっと多かったはず。

劇中ではキャサリンを中心に描かれていたけれど、IBMの導入により、計算要員である女性の雇用がなくなるかもしれない危機に悲観することなく、すぐに「プログラマー」を育成したドロシー、黒人女性が白人高校へ入学すること、NASAの技術者になることは「前例にない」けれど、自らそれを提案し制度をも変え、そして成し遂げたメアリーも本当に素敵だった。

今AIに対して恐怖を感じている人も多いのかもしれないけれど、やっぱりそれを人間がどう使うか。なにをするために使うのか。恐怖におののくよりも、それを使う人員配置や使う人間の能力がとても大事だなとおもうな。

 

ダイバーシティが叫ばれる今の時代でも女性蔑視や学歴社会はまだまだ残っている。

ゲイやレズ、障がいを持つ人だっていまだに差別に苦しんでいる。

そんな今の世の中だからこそ、「本質を見極めて本当に必要なこと」をみんながしていけばきっと世の中はもっとうまくいくはずだと思った。

そして、やっぱり努力をやめてはいけないし、自分の正しいと思うことをしっかりやって、人生を全うしたいなと思えた映画でした。

 

 

 

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